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【趣味に時間を費やす前の人生】1級建築士取得方法と取得して分かったこと

建設業界で働いている人にとって、資格取得は最初に来る壁かと思います。もちろん、会社に勤めていれば、資格を取らなくても働けるが、大手企業だと、持っていないと出世が途中で止まったり、なんとなく取らなければいけないという会社からの圧力や建設業界の風潮がある。

 

建設業界の人たちが、目指す資格は多々あるが、その中でも一級建築士を目指す方は多いのではないだろうか。気合いを入れて継続的に勉強して行かないと、なかなか取ることのできないこの資格だが、私自身もこの資格を取るために、およそ丸1年、自由な時間を捧げることになった。運よくストレートで合格することができたが、多くの人が、数年かけて資格取得を目指し、数年の時間を捧げ取得していく人が多いと思う。

 

今回は、私がどのように合格したか。そして、合格して変わったことや分かったことを書いていこうと思う。

 

【どのように合格したか】

学科試験編

一級建築士試験は学科と実地の2段階の試験となっている。

学科について、毎年7月末頃が試験日となっているが、私が勉強を始めたのは前年の11月だ。なのでおよそ9ヶ月間の勉強期間となった。ここで迷うのが、予備校に通うか通わないかだと思うが、私はがっつり通った。理由は、4つ。

①自分自身の意志の弱さを知っていた

②大金を払い自分を追い込む

③勉強方法など、合格への道筋を予備校が知っており、自分で余計なことを考える必要がない

④他の予備校生もいるのでモチベーションを保てる、

 

私は一級建築士を取得するための最大手の予備校に通った。もちろん受講料も最大手だが、それなりにメリットはあるな〜と、今振り返ると感じる。

この人たちは膨大なデータ量を持っており、毎年何人もの合格者を出しているだけでなく、不合格者も当然出している。合格の仕方を知っているだけでなく、どのような人たちが不合格になるのかも知っている。なので我々は難しいことを考えず、とりあえず言われたことをしっかりやればいいのかなと。そう思って勉強に臨んだ。

 

また、多くの受験者がこの予備校に通っていることから、受験者の中でマジョリティーに入ることができる。変な問題が出てきても、予備校でやっていなければ、自ずとできない人の方が多くなってくる。また、逆も当然あり、マイノリティーの人たちにとっては不利になることもある。

 

予備校に通うメリットはこれくらいだ。

 

具体的な勉強方法について各々色々やり易い方法があると思うが、私は以下を意識した。

①週の前半に予備校の宿題を片付け、週の後半でプラスアルファの勉強をする。(←予備校は週1で毎週結構な量の宿題が出る)

②予備校を除いた月〜土曜日で勉強時間を15〜20時間確保する。必ず毎日勉強時間を記録し、自分がどれだけやっているのか把握する。仕事は忙しいけど・・・ここは気合いです。

③テキストを読み、その後読んだ項目の過去問を解く。(過去問10年分)そして、必ずどの分野のどの問題を解き、理解できたかどうかをしっかり記録する。

④過去問10年分を最低でも3月までに1周終わらす。(4月から模試が始まるので)

 

「まとめると、周りの予備校生よりもプラスアルファの勉強をし、しっかり記録をとる。」これがとっても重要だと、今振り返るとそう思う。

④までしっかりやれば、その後は自ずと自分が何をすべきか分かってくるはずなので、とりあえず、まずは①〜④をやることが大事だと思う。

ちなみに、この予備校では毎回小テストがあり、教室内での順位が出るのだが、①をやると、おそらく予備校の中でも上位に入ることができる。常に上位にいることを意識するのも非常に大事なことだ。

 

とりあえずこんな感じで、4月の模試ではすでに合格ラインを超え、5月6月7月の模試では高得点を叩き出せるようになった。

 

本番も無事合格

計画 16/20  環境設備19/20 法規25/30 構造24/30 施工20/25 合計104/125

この年の合格ラインは87/125

因みにだが、私は法規・構造が得意だったのだが、思ったほど振るわず、最も苦手だった環境設備が得点率が最も高かった・・・本番は何が起こるかわからない・・・

 

製図試験編

一級建築士試験は学科試験より、製図試験がなんといっても難しい。特に、初年度生にとっては、学科試験後すぐに製図試験の勉強に入り、10月の試験まで約3ヶ月弱で試験に臨まないといけない。

製図試験に関しても引き続き同じ予備校に通っていたが、間違いなく予備校には通った方がいい。独学で受かる強者もいなくはないが、そんな奴は滅多にいない。

製図試験の勉強法では、以下のようなことを意識して勉強した。

 

①学科同様に宿題プラスアルファを行う。(←学科に比べるとかなりきつく、宿題が膨大に出るので、かなりの努力が必要になってくる)

②本試験までに、完成図面を最低30枚描く。(←予備校データより)

③8月中に作図時間を3時間切る。(←初めて書いた図面は6時間以上かかった)

 

とりあえずこんな感じです。私が思うに、とにかく量かなと・・・製図試験は、問題が簡単だと、努力が報われづらくなり、難しいと比較的努力してきた人たちが受かる傾向があると思うが、近年製図試験も色々問題の出し方など新しくしていたり、難しくなっている傾向があるように思う。

 

製図試験は6時間半の中で、エスキス・記述・製図を行っていく。人それぞれ苦手分野があると思うが、最終的に私の時間配分はこうなった

エスキス(1時間40分ぐらい)、記述(40分ぐらい)、製図※装飾など除く(2時間40分ぐらい)、残りはチェック・装飾・コメントの記入

もちろん試験の難易度によって時間配分は変わってくる。

 

細かいところを説明するとかなり長文になってしまうが、この試験を受けてみて重要なのはこれだと私は考える。

 

①努力が報われるとは限らないが、近年問題も難しくなっており、努力した人が当然有利になってきている。

②製図・記述・エスキスなど自分がどれくらい時間がかかっているのか必ず時間を測る。

③宿題は死ぬ気でこなす

④量は裏切らない

⑤チェックは超重要、チェックしないことは1年を棒に振る

⑥いいプランを作るのではなく、なるべく多くの条件を満たしたプランを作る

⑦必ず満たさなければいけない条件と、諦めていい条件をしっかり判断し、やむおえない時には諦めていい条件は切る。

⑧3ヶ月弱の期間、勉強相当キツいが、3ヶ月弱の辛抱。諦めると必ず後悔する。

 

試験当日には、自信満々で行きましたが、あえなく撃沈。うまくプランがまとまらず、無理やり納め、チェックもしたが、思い込みなどで細かい条件落としが散見された。

ですが、受かりました。多くの受験生にとって難しい課題と言われていた年でした。自分自身では全然できの悪いプランになってしまいましたが、他の人たちはもっと出来てなかったのかなと。勉強量では負けていないと思っていたので、いちお努力が報われたパターンだったのかなと思ってます。

 

こんな感じで合格しました。

 

本題はこれから!こっからが私が本当に言いたいことなのです!

 

【変わったこと、分かったこと】

一級建築士を取得して、相当な達成感と泣きそうなぐらい嬉しい思いをし、会社でもいろんな人に祝福していただきました。本当によかったです。ですが、特に変わったことはありません。会社のお給料で資格手当がつくようになったぐらいですかね。はっきり言って今の所クソの役にもたってません。

 

予備校の先生が言ってましたが、資格をとって重要なことの1つとして、結構なお金をかけてとったこの資格で、どのようにお金を稼ぐか。少なくとも、予備校代ぐらいこの資格を使って回収しましょうと言ってました。

因みに私は、予備校に1年通っただけで、概算ですが150万ぐらいかかってます。

 

このままサラリーマンをやっている限り、この資格を使って150万回収することはできませんが、どのように回収してやろうか日々考えてます。

 

ただ、1年間資格勉強に捧げて、自分にとって難易度の高い試験に合格でき、やる前から無理と思うようなことはなくなりました。100mを9秒台で走るとか、そんなんはもはや無理だと思いますが、英語を喋れるようになりたいとか、新しいことを学びたいとか、そんなのは継続して頑張れば大抵のことは全然できちゃうと思います。

 

今、自分はプログラミングの勉強をはじめ、完全に運動不足系男子でしたがフルマラソンも走りきり、やる前から無理と思うことはなくなりました。また、なんか知んないけどノリもよくなりました。この変化は自分にとって大きかったです。

 

振り返ると、なんのために資格をとったかよくわからず、今となってはほとんど自己満足です。この資格も、建物を自分で設計したい人は必ず必要になってきますが、業界や社内の風潮に流されて、取らないといけないと思っている人は、いっぺん考え直してもいいかもしれません。結構な時間とお金がかかりますから。特に時間は貴重ですので、本当に貴重な時間を捧げていいのか。

 

私が得たものは、考え方の変化で、資格自体はちっぽけなものだなと、今となっては思います。ずっとサラリーマンとして、その会社で生きていき、出世が目的であれば、取るのもありかもしれません。

 

ですが大事なのは、資格を取って何をしたいのかを明確にし、本当に時間を掛けてまで取らないといけないのかをしっかり考えることかなと。

 

以上